コンサータ騒動。
当事者間では割と「どうなってるんだ」「どうしたらいいんだ」となっているコンサータに関するアレコレを観測しながら「どうしてこうなった」と遠い目になる半分当事者です。
半分というのはまあ、処方された経験があるからで。
私はADHDよりASDの方が強いので、他にも理由はあるんですがコンサータは合わなかったんですよね。
(そしてASDには服薬治療において分かりやすい薬がない……)
ADHDの方でも勿論コンサータが合わない人もいるのでその辺はまあ色々あるんですけど。
今回のコレは、正直「リタリンの時といい、なんで真面目な患者が不利益被るの?」というのが率直な感想でして。
「リタリンとはなんぞや?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。最近になって発達障害界隈に足を踏み込んだ人からすると。
私も「過去にその薬による騒動により大変な目に遭った当事者が大勢出た」ということくらいしか知りません。薬効等々、詳しいことは詳しい方が別にきっと様々な媒体で発信していらっしゃると思うので、その辺の騒動の詳細は是非一度調べてみていただけると幸いです。
端的に言ってしまうと「クソろくでもないニセ患者にホイホイ薬を出した病院のせい」でしょうかね。
その当時はまだコンサータは大人の服用には使えなかったというのもあり、大人の当事者はリタリン服用しながらなんとか社会生活をしていたのに、それが出来なくなったんですよ。
で、今回のコンサータ騒動。
これはどういう方向に意見を述べても思考を巡らせても「もっとやり方なかったの?」とかになるんですけどね。
大前提というかそれに近い所にあるシンプルな疑問として、「定型発達の人、そんなに薬飲みたいの?」って思っちゃうんですよ。
いや、だって「発達障害が抱える生き辛さ」は定型の人には当て嵌まらないでしょう?定型の人が行きやすい社会というものが今の社会構造なので。
刺激が欲しいとか、もっと集中したいとか、理由は色々あるかもしれませんが……やってることが違法薬物に手を出す人の心理とそう変わらない気がして。
「刺激も健康的な方向で探せない、集中力も自分でどうにか出来ない人間です」って言ってるようなもんでっせ……。
そういう一部の人たちのせいで、現在とんでもないことになってるのがなんというかもう……控えめに言って地獄に落ちて欲しい……
コンサータの取り扱い、元から全ての医師や薬剤師さんが処方出来るものではなかったんですよ。
だから私が一時期処方された時も薬局の変更手続きとか色々ありまして(自宅近くの薬局への院外処方が出来なかった)、まあそういう度に書類持って役所行かなきゃいけなくて。
これが、離島とかに住む場合だったらこれだけでも面倒だなあと思っていたのに。
な の に。
患者というか当事者だって、薬飲まなくて生活出来るんならそれが一番いいんですよ。(トンチキな民間療法とかウソ知識とかは勿論除外)
今生きていく社会のシステムに合わせる為に必死で頑張って、自分の能力の凸凹ではカバーしきれないから処方薬に適宜頼ってるのに。
「発達障害そのまま」で社会に出ることも許されない社会って感じもありますからね。長く続いたムラ社会の陰は濃い。
とりあえず今は、この現状をどうにかしないといけないだけではなく。
ただただ、この騒動に巻き込まれたADHDの当事者さんが生き延びてくれることを願うしかなくて。
大袈裟?
大袈裟じゃないんですよ。
本当に。