切って綴って繕って。

発達障害持ちの悪足掻き。手芸とか絵とかゲーム話とかも。セクマイ話とか。

障害者と地方暮らし。

 

割と切実に悩んでいます。

「障害者(精神であれ身体であれ)はどうやったら都市部以外でも暮らしやすくなるのか」と。

 

いや、ぶっちゃけ自分が悩んでいるだけかもしれないんですけどね。

正直都市部で障害者の方々がどういう風に暮らしているか、知らないことも多いので地方に生まれ地方で育ったひとりの障害者として頭を抱えているんです。

 

まず、都市部との大きな差として「車が運転出来ないと詰む」のが地方の大部分なんですよ。

これは障害が無い方でも痛感することだと思うんですが、食料品の買い物だとかちょっと出かけるっていうレベルでも車が無いとハードルが上がるどころか、生活出来る範囲がぐっと狭くなるんです。

「バスとか公共交通機関があるじゃない?」と思う方も多いでしょう。

まあ、まだ地方でも市街地、繁華街に近いエリアならギリギリですがバスの本数はあります。30分待ちとかで。

なので、もうそこからちょっとでも離れようものなら移動すらままならないんです。

本数の少ない路線バスの旅が日常。

 

だから、地方暮らしの若者が学生のうちに運転免許取ったり車を中古でも購入するのは「贅沢」でもなんでもなく、「死活問題」なんですよね。

 

で、私は身体感覚が非常に薄いので運転免許を持っていません。

もし運転免許取りに行こうとしても序盤の検査で落ちるだろうレベルなんで。

 

そして、地方の暮らしというのは基本「運転免許持ち前提」「自分の車を持っていること前提」で回っていたりするわけですよ。

自分の出来る範囲ででも仕事をしたい、とか、社会参加をしたい、とかがあってもこの辺が精神であれ身体であれ障害者の地方暮らしの難易度を上げてくるよなあ……と毎度毎度遠い目をすることになります。

 

また、「じゃあ自宅でどうにか出来る何かを!」とか何かしら考えても今度はそうした「新しい技術」だとか「あまりメジャーでない生き方」を選ぼうとすると周囲の人たちから白い目で見られたりしてですね……。

いやこれは地方にもよるんでしょうけど、うん……。

 

こうなってくると、もう家族の厄介になりながら……みたいな話にしかならず、まあ実際地方で障害者で自活出来ている人ってどれだけいるのかな、そしてその中で幸せに暮らしている人はどれだけいるのかな、と頭を抱えてしまうわけです。

下手すると、その家族が原因で精神面を壊されるパターンもありますからね!(体験談)

 

その他、災害時における行政との連携も地方では差があるようですし。

まあ、ちょっと前までなら軽い障害でも施設にぽんぽん放り込まれてたのを考えると全部発展途上なのも致し方ないのかと若干諦めの境地になったりします。

実際、存命していますが私の親戚にそういう感じで施設に入っている人もいるので。

 

障害がなくても地方の住みづらさから都市部へと出る方もいるわけですから、こういう問題はまだまだどうしようもないのかもしれませんな。

とはいえ、どうにかこうにかしたい話です。