eスポーツと障害者。
先日、NHKのETV特集で障害者とeスポーツについての取り組みを紹介していた。
eスポーツというと、日本ではまだまだ発展途上であるし、実際私も詳しくは知らないところが多い。
けれど、番組を観ていて「これは新たな道だ」と考えさせられた。
というのも、海外には障害を持ちながらeスポーツのプロ選手が健常者と同じ場で戦っているのだ。コントローラーを口で操作し、コンマ一秒以下の操作が勝敗を決めるような格闘ゲームを。
「情けはいらない。自分のプレイを観てすごいと思って欲しい」と語るその人からは、芯の強さを感じさせられた。
そして、日本でも障害者向けの施設などでeスポーツのプロ選手を育成しようという試み。
筋ジストロフィーなどを早くから発症した人などには、コントローラーを独自に開発してみたり。人によっては症状の進行度が違うので、キーボードが使えない人がいるならば作ればいいじゃないか!というような前向き感を全体的に感じさせられて、発達障害の当事者である身としても励まされるものだった。
身体障害であれ、重度の身体障害ならば就職するのは難しいもの。精神障害も難しいものだけど、それとは全く別の難しさだ。
社会参加をしたい、仕事をしてみたいと思っていても、それが出来ない。というのは仕事に日々追われる人々からすると色々と思う所があるかもしれないけれど、社会参加すらも出来ないというのはしんどいのだ。
それが、eスポーツによって少しでも変化していくのなら。
出来なかったこと、諦めていたことに何かしら手を伸ばせるのなら。
それだけでも、嬉しいことなのだ。